事故物件を売る事はできるのでしょうか?

事故物件とは

 

事故物件ってご存知でしょうか?以前の住人が自殺したり、事件に巻き込まれたりした等の、いわくつきの物件を『事故物件』と呼ぶことがあります。定義はあいまいですが、ざっくり言うと、多くの人が住みたくないと思うような出来事があった物件の事です。

 

これは正式な用語ではなく、通称です。

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少し固い言葉を使うと「心理的瑕疵(かし)物件」と言います。瑕疵(かし)というのは、「不具合のある部分」というような意味で、不動産・建築業界で良く使われる言葉です。

 

通常は、雨漏りとか、漏水などの事を瑕疵(かし)と言いますが、「心理的」とつくからには、そのような物理的な不具合ではなく、「なんとなく住むのが気分悪い」と思わせるような条件のことを指すわけです!

 

事故物件は売れるのか?

 

事故物件を売却するのは難しいのでしょうか?多くの人が住みたくないと思うような物件を売るのは、はたして、無理なのでしょうか?

 

結論から書きましょう。適切な価格で売りに出せば、売れる可能性は十分にあります。

 

事故物件のポイントは、つまり、

買う人が気にするか気にしないか

という事なのです。

 

言い換えると、縁起が良いか悪いか、気にするかどうかということです。その家で過去に誰かが亡くなったからと言って、家の何かが物理的に傷むわけではありません。科学的に考えるならば、何の支障もないわけです!!

 

不動産を売るということは、たった一人の購入者を見つければ良いわけですから、迷信深くない人を探せばよいのです。

 

事故物件を売る際に知っておくべき事

 

売却するのに事故物件は不利か?」と問われれば、やはり不利だと言わざるを得ないでしょう。縁起の悪さを気にする人も一定数いますし、管理人も、若干気にするほうではありますので、その気持ちが分からないでもないわけです・・・。

 

もしかしたら多少、値段を下げないといけないかもしれません。しかし、売れないわけではありませんので、諸条件のひとつ、くらいに考えて、前向きに売却を検討するべきだと思います。

 

なお、事故物件にも色々ありまして、過去にシロアリが出たとか、自殺して血痕がついているとか、建物に痕跡があるケースがありますので、物理的に支障が全く無いとは限りません。そのあたりは、不動産会社とよく相談して、購入者にきちんと説明をするようにしましょう!

 

ここで念のため注意事項です。

 

心理的瑕疵物件を売却する際、物理的に傷んでいる訳ではないからといって、「黙っていればバレないだろう、黙っておこう」というのはルール違反となります。

 

不動産の売却には「告知義務」というルールがあって、不利な条件をきちんと購入者に伝えなければなりません。

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売却した後で、黙っていたことがバレると、問題になることがありますので、気を付けましょう!