事故物件とは

事故物件の定義(意味)

 

通常より安い値段で取引される事故物件。耳にしたことはあるけれど、どんなものか詳しく知らないという方は多いかもしれません。

 

では一体どのようなものなのでしょうか。

 

実は「事故物件」という言葉に明確な定義はなく、様々な要因でそう呼ばれることがあります。また、事故物件は、「心理的瑕疵物件」と言われることもあります。

 

一般的には、その建物内での火災による人の焼死や、事故死、自殺や他殺など人の死に関わる事故があった物件のことを言います。また、最近増加している孤独死の発見現場の物件も含まれます。事故の有無にかかわらず、その物件での人の死亡が認められた場合に、事故物件となります。

 

過去に地震や津波などによる被害、白アリ被害など害虫の被害を受けた物件もまた含まれることがあります。実際に問題が起きていない場合でも、地盤の異常などがあると事故物件と呼ばれることがあります。また、所有していた会社の倒産や、住宅ローンの破綻などで手放すことになった物件などといった金融の事故も含まれる場合があります。このように、とても広い範囲を含んだ言葉なのです。

 

事故物件の売買価格

 

事故物件を取引する際の価格についてですが、一般的には賃貸料や売り出し価格が、通常より安く設定されます。物件によっては半額以下となるものもあります。しかし、物件広告などでは、その理由について深く言及していない場合も多いです。

 

広告には「告知事項あり」と書かれるだけで、広告を見ただけでは、具体的にその物件で何が起こったかなどは分からないことがあります。所有者や、過去にその物件を利用していた人へのプライバシーの配慮のためというのが第一の理由です。

 

ただし、物件を借りる人や購入する人に対しては詳しく説明することは義務化されています。買う側にとっては、そこで過去に何が起こったかなどを詳しく知ることはとても重要です。場合によっては、何年も前の事件や事故は記載されていないことがあるので、そこは気をつけるべき点です。

 

物件を購入または借りる時には、安い価格ばかりに気をとられずに、その物件が辿ってきたこれまでの経緯を詳しく調べることも大切です。

 

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