中古住宅の売買では値引きするのが当たり前な理由

中古住宅の売買では100万円程度、値引きする事が多いです

中古住宅の売買では値引きするのが当たり前な理由

 

中古住宅の売買は個人間の取引ですから、価格は双方の合意だけで決まってしまいます。もちろん不動産会社が仲介に入ってくれますが、最後に決断をするのは当事者であるあなたです。そう考えると、価格交渉、すなわち値引きについて気になってくるのではないでしょうか。

 

購入予定の方は、
「少しは安くなるのかな?」
「値引きを申し出てもよいのかな?」

 

売却予定の方は、
「通常、値引きを要求されるの?」
「価格交渉には応じたほうがよいの?」

 

という点が気になる所だと思います。

 

結論から書きますと、不動産売買では、売出価格よりも100万円程度、安い値段で交渉成立することが多いです。つまり「値引き」ですね。もちろん、人気物件を売却する場合に「一切の値引きに応じない」というケースもあるでしょうし、そもそも値引きしてもなかなか売れないというケースもあるでしょう。

 

この理由について理解するには、価格交渉の起点となる「売出価格」について、理解しておくことが大事です。そうすることで、価格交渉の意味が分かってくると思います。

 

では、いってみましょう。

 

「売出価格」の元となる「査定価格」について

中古住宅の売買では値引きするのが当たり前な理由

 

不動産査定価格というのは文字通り、
この位で売れれば妥当でしょう」
という金額です。

 

多くの場合、取引事例比較法といって、

  • 周辺の類似物件の近年の取引事例
  • 市場価格動向の推移

を参考にしながら決めてゆきます。

 

では、この金額でそのまま売り出すかというと、そういうことはしません!通常、査定価格とは別に売出価格を設定します。これは不動産会社の考え方にもよりますが、

売出価格 = 査定価格 × 105%〜110%

が目安です。

 

「売出価格」を高めに設定する理由

中古住宅の売買では値引きするのが当たり前な理由

 

これはふたつの考え方があります。

 

ひとつは、単純に高めで売れるにこしたことはないという考え方です。不動産の売買というのは、買い主次第ですので、予想していた結果と異なる場合が多々あります。運よく、中古住宅をとても気に入ってくれる買い主が現れて、そのままの金額で売れれば、ラッキーです!

 

もうひとつの考え方は、価格を下げる余裕を残しておくという考え方です。だいたい、中古住宅を買う際には100万円位はとりあえず値切ってみるというのが通説のようです。

 

私が中古住宅を購入した時の体験談

 

中古住宅の売買では値引きするのが当たり前な理由

 

わたくし管理人が過去に中古住宅を購入した時の話です。その物件の売出価格は3580万円でした。私としては3580万円でも十分資金のめどはついていましたが、契約の際に、不動産会社を介して「3480万円になりませんか?」と申し出てみたところ、あっさり3480万円になりました!

 

つまり、「100万円、値引きしてもらった」ということです。おそらく売り主さんの側とては、3480万円(もしくはそれ以下)で売れればOKというふうに、はじめから考えていたのだと思います。

 

私が中古住宅を売却した時の体験談

 

今度は、私が過去に家を中古で売った時の話です。イエウールという不動産一括査定から査定を依頼して、いくつかの不動産会社に査定金額を出してもらいました。

 

何社からか査定結果をもらいましたが、その時、一番営業担当者の対応が良かったT社にしました。

 

T社の査定価格は、取引事例比較法を用いて3880万円。そして売出価格は戦略的に4180万円としました。もちろん、3880万円で売れれば大丈夫なように、住宅ローンの残債や、次に買う住宅の金額を決めました。

 

結果的には売却中に100万円下げて、最後の売買交渉の際にきりよく4000万円まで値切られました。それでも、査定価格よりも高く売れたということになります。

 

もちろん全ての売買契約で私の体験談のようにいくとは限りません

 

はじめから査定額ぎりぎり、あるいは残債処理可能な金額ぎりぎりまで売出価格を下げないと買い主がつかない場合もあるでしょう。建物や土地の条件、市場の動向などにより、条件は変わります。

 

しかし私の経験上、売買で値引きを行うのは、それほど珍しいことではないというのは事実です。このことは情報としては頭に入れておいたほうがよいです!