住み替えの費用・お金の事を徹底解説!
住み替える際の主なお金の動きは次の通りです
- 今の家の売却をした代金を受け取る
- 今の家に掛かっている住宅ローンの残債を返済する
- 今の家を売却する為の諸費用を払う
- 新しい家の購入頭金を払う
- 新しい家を購入するための諸費用を払う
- 引っ越しに掛かる費用
- その他諸費用
色々とお金の出入りがありますので、新しい家選びや、住み替えの準備に入る前に、おおざっぱでもよいので全体像を把握しておいたほうがよいです!ただし、あまりに細かく計算しようとすると、頭が混乱するだけですので、「大きな金額」についてつかんでおくとよいでしょう!
ではいってみましょう。
はじめに「今の家の売却後」に残るお金を計算しましょう
今の家を売ることで、大なり小なり、売却代金が手に入ります。これが住み替えの資金になります。まずはそれをつかんでおくことが大事です。
売却後に手元に入るお金 = 売却代金 − 諸費用 − 住宅ローン残債
ということになります。
売却代金は、正直なところ、売りに出してみないと分かりませんが、周辺の同じような家が売りに出ている価格を調べれば、なんとなく想定することはできます。もう少しきちんと目途を立てたければ、不動産会社に査定してもらうとよいでしょう。
通常、査定までは無料でやってくれます。不安であれば、査定を依頼する際に、明確に「金額次第で、売ろうか迷っている」と正直に伝えておけば確実でしょう!今は、ネットで査定を申し込める便利なサービスがありますので、下記の記事を参考に読んでみて下さい。
関連記事:不動産一括査定のメリットとデメリット
売却時の諸費用は、おおまかに概算すると、売却代金の5%近く掛かることもあります。つまり、3000万円で売れた場合、150万円程かかる見込みです。もう少し詳細に知っておきたければ、次の記事にまとめましたので参考にして下さい。
関連記事:不動産売却時の諸費用
最後に、住宅ローンの残債ですが、これは銀行口座を見ればすぐ分かると思います。もし記帳をきちんとしていなくて、ネットバンキングで確認することも出来ないようでしたら、銀行に問い合わせてみて下さい。正確に分かります。
さて、ここまでで、
売却後に手元に入るお金 = 売却代金 − 諸費用 − 住宅ローン残債
がある程度つかめたと思います。
上記の金額を、現在の預貯金に加えた金額が、全資金となるわけです。
家の購入・引越しする際にかかる費用について
今度は、新しい家を購入して、引っ越す際に掛かる費用について考えてみましょう。ここでは、ふたつの種類の費用が登場します。
- 初期費用:購入時の諸経費・引越しの費用・住宅ローンの頭金
- 継続費用:住宅ローン・維持管理費
少なくとも、先ほど書きました、「全資金」の中で、初期費用をまかなう必要がありますので、まずは初期費用についてご説明します!
家の購入・引越しにかかる「初期費用」について
初期費用 = 購入時の諸経費 + 引越し費用 + 住宅ローン頭金
となります。
購入時の諸経費は、細かく色々とありますが、おおむね、
- 購入金額×3〜5%程度(新築物件を買う場合)
- 購入金額×5〜10%程度(中古物件を買う場合)
というのがひとつの目安です。詳しい内訳は、今後、記事にまとめたいと考えています。なお、中古物件のほうが、諸費用が高くつく理由は、物件の売買にともなう仲介手数料がかかるためです。
引っ越し費用については、次の記事にまとめましたので参考にして下さい。
参考記事:引越しにかかる費用の目安
住宅ローンの頭金は、だいたい購入金額の10%程度が多いようです。銀行によって、頭金無しで住宅ローンが組める場合もありますし、最低1割(10%)は用意しなければならない場合もあります。よく「20%用意したほうがよい」ということが言われますが、これは現実問題としてはきびしいかもしれません。例えば、購入金額が3000万円だとしたら、その20%は600万円ですから、これがすぐに用意できる方は、相当金銭的に余裕がある方だと思います。
家にかかる継続費用について
ここからは、住み替えた後に継続的に支払っていく金額をご説明します。
継続費用 = 住宅ローン + 維持管理費 + 税金
この記事を読んで頂いている方は、持ち家から持ち家に住み替える方を想定していますので、住宅ローンについては、細かいご説明を省略します。これまでに組んでいた住宅ローンを考えれば、次に組むローンの金額は、だいたい見えてくると思います。
次に維持管理費ですが、マンションと一戸建てで少々異なりますので、その点をご説明しましょう!
マンションの場合は、建物共用部の清掃やエレベーターなどのメンテナンス、それに老朽化した際の補修などを管理会社が行ってくれます。その分の費用を、管理費+修繕積立金というかたちで支払うのが通常です。
管理費は、マンションによりますが、数万円かかるところも多いです。マンションによってかなりばらつきますので、購入を検討している段階で、不動産会社に聞いておきましょう。
次に修繕積立金ですが、おおまかな概算として、住戸の専有面積×200円程度、というのが目安です。例えば、60平米の住戸であれば、60×200=12,000円(月額)程度となるでしょう。あくまで目安ですので、これもきちんと調べておいたほうがよいです!
次に、一戸建ての場合ですが、一戸建ては月々いくら、というかたちで費用を支払う必要はありません。その代わりに、老朽化してきた部分を自費で修繕する必要があります。なかでも大きな金額がかかるものが「外壁」「屋根」「設備関係」です。どれも、だいたい10年〜15年程度で老朽化します。これも目安ですが、標準的なファミリー向け一戸建てであれば、
- 外壁(塗装の塗り替え):200万円程度
- 屋根(瓦の葺き替え等):100万円程度
- 設備(給湯器やエアコン):トータル100万円程度
- その他もろもろ(扉・門・内装):トータル100万円程度
合計:500万円程度
したがって、上記の金額が、例えば10年ごとにかかってくると考えると、500万円 ÷ 10年 = 50万円(年額)くらいのお金がかかる計算になります。月額に換算すると4万円程度かかる計算になりますから、マンションの管理費・修繕積立金と同じくらいかかると考えたほうがよいでしょう!
最後に税金ですが、固定資産税と都市計画税がかかります。これは、都道府県ごとに細かく定められていますので、都道府県のサイトなどでご確認ください。例えば東京都であれば、次のようなかたちで解説されています。
参考サイト:固定資産税・都市計画税(東京都主税局)