住宅リフォーム・紛争処理支援センターとは

住宅リフォーム・紛争処理支援センターとは

 

住宅リフォーム・紛争処理支援センターとはとは、その名の通り、住宅関連で生じるトラブルや揉め事の解決を支援する財団法人(公益法人)であり、国土交通大臣が指定する独立した第三者機関で、紛争解決以外にも、リフォーム関連の見積もりや、紛争関連の相談事や支援などを行っています。

 

 

支援センターの業務その1:住宅紛争処理費用の助成

 

この支援センターが行う業務は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(通称・品確法)によって定められており、主な業務は以下のようになります。

 

まず筆頭に挙げられるのは、住宅紛争の処理業務にかかる費用を助成することです。なお、支援センター自体は、問題に巻き込まれた当事者たちの間に割って入って、直接的に問題の解決は図るようなことは行いません

 

ちなみに、当事者たちと一緒に、直接解決を目指すののは、同じく国土交通省が指定した、そのトラブルを専門に対応する「処理機関」です。弁護士会を中心として、建築専門の団体などから委員を選定して派遣してもらい、具体的な処理を行います。

 

支援センターは、国土交通省の登録を受けた「登録住宅性能評価機関」から徴収した負担金の一部を、紛争処理の解決費用として助成します。

 

支援センターの業務その2:住宅トラブルの相談

 

その他、支援センターでは、紛争処理に必要な情報等を収集して処理機関に提供したり、住宅建築関連の契約事に関する相談を受け付けたり、助言・苦情の処理などを受け付けたりしています。特に、相談事は年々増え続けており、中でも新築に関することや、リフォームに関することを専門家に電話相談する事例が多くなっています。特に、支援センターの場合、弁護士と建築士が同席して、無料でトラブルに関する相談を受け付けており、この点を高評価して相談する相談者が少なくないのです。

 

住宅のトラブルとなると、一般の人は訴訟事となって直ぐ裁判所などを連想するかもしれませんが、このような支援センターに相談することで、よりきめ細やかな解決が図られることがあります。そのためにまずは、この国が定めた第三者機関を利用してみるのが良いと思われます。