不動産を売却する前にハウスクリーニングはするべきです
売却前にハウスクリーニングをしたほうがよい理由
結論から書いてしまいましょう。売却活動に入る前に、業者に頼んでハウスクリーニングをしたほうがよいです。なぜならば、単純にコスト対効果が良いからです。
家の売却を検討しているということは、当然、少しでも高く売りたいと考えていることと思います。売却前の家をハウスクリーニングで綺麗にすることは、ただ単に「飛ぶ鳥、跡をにごさず」という精神論だけではありません。より高く売れる可能性が上がると言ってもよいでしょう。
ハウスクリーニングの目的は「この家を買いたくない」という印象を除くこと
住宅が売れるかどうかというのは、単に売却物件の価格や条件だけでなく、購入者の心情に、とても左右されます。特に第一印象というのはとても大事なのです。
私が実際に中古マンションを購入した時の経験から言っても、印象の悪い家の場合、ほとんどの内覧客は部屋に入った瞬間に「このマンションはやめておこう」という判断を下してしまいます。周囲の経験者に聞いても、だいたいそう言います。第一印象というのはとても大事なのです。
では具体的に、どういう住宅だと「買いたくない」と思うのでしょうか?一言で言うならば「陰気な感じ」がすると買いたくないです。陰気な感じがする家の要素を分析してみると
- 壁や天井が薄汚れている
- 水まわりにカビがある
- なんだか散らかっている
- 室内の空気がよどんでいる
などという要素があげられます。
もちろん、日当たりや風通しなど、売るときの努力では、どうしようもない要素もあることはありますが、部屋を綺麗にクリーニングしているだけで、だいぶ印象が変わるのは事実です。少なくとも、第一印象で却下されてしまう可能性はかなり減ると思います。逆に、もしもなかなか買い手がつかずに、やむを得ず売却価格を下げなくてはならないとしたら、50万円、100万円単位で損をすることになるかもしれません。
ハウスクリーニングを必ずしたほうがよい家とは
さて、特にハウスクリーニングをするべき家の例を挙げておきましょう。
- ペットを飼っていた家
- 家の中でタバコを吸う人がいた家
- 幼児を育てていた家
- 10年以上住み続けた家
人間や動物の匂いというものは、知らず知らずのうちに家に染み込んでいます。住んでいる人間は、慣れてしまうので気が付かないのですが、新しく来た人はすぐ気づきます。自分で感じていなくても「この家にはいろいろ染み込んでいるなあ」と思う要素があるならば、ハウスクリーニングをするべきだと思います。
ハウスクリーニングにかかる費用
だいたい、5万円前後みておけば十分です。もちろん家の広さや汚れ具合にもよりますが・・・。ハウスクリーニングの費用は、どこを綺麗にしたいかによっても変わってきますので、もし予算が限られているようでしたら、例えば、水まわりと、リビングの壁紙だけでも綺麗にしておくとよいと思います。
なにしろ、数万円のコストで、もしかしたら、50万円〜100万円の効果が出るかもしれないのですから、私はクリーニングするべきだと考えています。
それに、ハウスクリーニングをするともうひとつ良い副産物があります。それは、「強制的に、早めに部屋片付ける動機になる」ということです。私は意思が弱いので、せっぱつまらないと片付けられません。なので「ハウスクリーニングの業者が来る前に、片づけないと!」というプレッシャーがあったおかげで、予定通りに部屋が綺麗になりました。
売却査定の前には、当然、片付けるのは必須ですから、ハウスクリーニングを頼むなどして、片付けないといけない状況を早めに作り出すというのも、ひとつの考え方だと思います。